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何のために飲むのか
日本で育った私は、顔を赤くし、お酒臭い酔っ払いを無数に見ました。
夜になったら公衆の場で吐いたり、普通の会話ができないほど酔うことが受容されているのは、
日本社会の不思議なところです。昼間と夜のありさまが極端に違うことに気付いていますか?
昼間は折り目正しく、礼儀正しく行動している人々が、お酒の力と夜の闇に包まれて豹変するのはなぜでしょうか?
日本社会の目に見えない規制や価値観は、人が自然でいること、エネルギーと共に行動することをはばんでいます。
自己規制と社会機構にがんじがらめになった人々は、ほっと息をつける場を求めています。
あまりにも本来の姿からかけ離れた生活をしているので、息をつくにはどうしたらいいかを
忘れているのです。体が本当は何を欲しているか、魂が何に飢え乾いているのか、
見当もつかない人が大勢います。
人々は夕闇と共に酒場や晩酌に引き寄せられ、本当は何をしたいのかを忘れるために乾杯します。
神経を麻痺させて、深夜電車で帰宅し、夢も見ずに眠りにつくのですね。
お酒は
仕事のストレスを発散したり、つきあいに欠かせないものとされていますが、これは普遍的な
文化ではなく、昔から引き継がれてきた悪習です。ストレスを発散するどころか、アルコールは鬱をさらに深めます。
REM睡眠が妨げられるため、すっきり目覚めることができません。長年深酒を続けている人は、
家族や配偶者を犠牲にし、自らの体を痛めつけ、静かにゆっくりと自殺しているようなものです。
お酒は会話を滑らかにする道具だと思っている人もいますが、魂と魂の結びつきにはお酒はいりません。
人と深くつながるためには、シラフでコミュニケートしなければならないのです。
お酒は意識を変容させるので、今という瞬間を完全な意識を保って体験することができません。
だからこそ人はお酒を飲み、今という瞬間を完全に体験しないようにしているのです。覚醒した意識で
現在を体験するのは不安がともない、あまりに苦しいから。
アルコール依存症
依存症になっているかどうかは、アルコールによってどれくらい害が出ているかが一つの目安になります。
他にストレスの解消法がない人、毎晩飲んでいる人は赤信号。飲酒運転でつかまったり、会社に遅刻したり、お酒の匂いをさせながら朝出勤したりする人は、赤信号。
長年飲んでいて、同じ量を飲んでいるのに、最近お酒に弱くなった人は赤信号。
体に影響が出ている人は黄色信号。「私の酒は良い酒です」という「酒癖がいい」人もいるかもしれませんが、
このまま続けたらどうなるかわかりません。お酒を減らしたら、あるいはやめたら人生はどう変わるでしょうか?
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