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なぜ自分を傷つけるか?
自傷癖のある
患者を多く扱っている医師やセラピー専門家から直接トレーニングを受ける機会があった
ので、そのことについて少し書きます。
摂食障害者で自傷行為を行うケースはよくあるそうです。自傷行為を行うものは、
あやまって死に至るケースもありますが、自殺しようとしているのではないのです。
性的な虐待や肉体的な虐待を過去に受けたケースも多くあるそうですが、
ACや、親にかまってもらえなかった子供時代をおくった人などにもこのようなケースが
見られるそうです。
うつ病、不安、パニック、強迫性障害(OCD)で薬物投与を受けている場合も少なく
ありません。研究データも少ないので決定的な治療法はありません。
自分を傷つけるという行為は、過食症や拒食症と同じく、
外的・内的な要因が複雑に絡み合っており、短期間で回復することは望めません。
患者の身の安全の確保がまず大切ですので、重症の場合には、摂食障害同様に
入院治療になることはしかたがないと思います。
人生に対して無力感を感じており、
自分の人生をコントロールできないという気持ちを持っている場合が多いです。
逆に言えばコントロールできるのは自分の身体だけだと思い、
ダイエットや過食、拒食、自傷行為に走るのです。自傷行為をしているときには、
ほぼ無意識でしているような、催眠にかかったような感じで、
思考が止まり、つきあげてくる感情をその行為に没頭することにより抑圧したり、
慰めたり、解放したりしているわけです。そのプロセスは感情と結びついており、
自傷によって、脳内麻薬(オピオイド)の放出が導かれて無痛感(や陶酔感)があるので、
依存性が生じます。
頭でやめようと思ってもできないという強迫性と、行為中のプロセスへの依存性がからむ
障害であるだけでなく、
脳の回路の故障に起因する神経精神学的な疾患であるという説もあります。
私の仕事は、上の2番と3番のお手伝いをすることです。
治療には家族の協力が大きく役立ちます。家族は巻きこまれ、大なり小なり影響を受けます。
家族システム療法からアプローチすると、
クライアントとその家族との共依存関係が浮き彫りになることが多いです。
クライアントが無気力感を抱えている原因にはクライアント自身の問題だけでなく、
家族関係、経済的、精神的な自立、家族の価値観や生き方が大いに関係するからです。
家族に対する怒りや嫌悪感などの感情を自傷行為を使って表現していることもあります。
家族を
遠ざけるために自傷行為を行うこともあります。家族は批判せず、理解し、助けてあげてください。
治療には長い時間がかかると思いますが、その癒しと回復の過程を共にすることにより、家族
も学ぶことが多いと思います。
のCDもお役に立つかもしれません。
聞きたいと思ったときに自由に聞くのがいいと思います。個人差があるので、CDの効果は保証できません。
参考資料:
2002年4月26日・27日のJohn F. Kennedy University 大学院の「摂食障害」クラスの
講義禄 (Abby Holland Ph.D. & Debbie Katz, MFT)
2005年 11月20日 更新 著作権全権
臨床ヒプノセラピスト・
矢納摂子
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